|
埼玉県国会議員秘書連絡会議に出席しました。和光市駅からバスに乗り、理化学研究所へ向かいました。理研では埼玉県から国の施策に対する要望と産業振興政策について説明を受けました。分かりやすく言えば、県の政策を実現すうために、「国会議員の皆さん、国への働きかけに協力をお願いします」ということです。埼玉県では、理研、早稲田大を核とした本庄リサーチパーク、川口市にあるSKIPシティを拠点として、バイオ ・ベンチャーのような新産業の創出を目指しています。しかし、東京は別格としても、千葉県、神奈川県と比較してもかなり遅い取り組みでしょう。
私も企業の研究所に在籍中は、タンパク質の立体構造を決定するタンパク3000プロジェクトに関わって、理研横浜研究所を何度か訪れたことがあります。和光研究所も大学の先輩であった前田進元カリフォルニア大準教授が創設した分子昆虫研究室などを、しばしば訪ねたことがあります。残念ながら、先生は若くしてお亡くなりになりましたが。
理研の施設では、建設中の仁科加速器研究センターを見学しました。以前、筑波にある高エネルギー加速器研究機構と共同研究をしていたので、サイクロトロンを見学したことはありますが、仁科研の装置は世界最高水準のものだそうです。加速器って何?と思われるでしょうが、分かりやすく言うと電場の+と?を目まぐるしく切り替えることにより原子核を加速し、他の原子核と衝突させる装置でしょうか。その結果として、原子核の構造を調べたり、発生するビームを用いて人体内部を観察したり、植物の遺伝子を変化させて新しい品種を作ることも可能になります。
埼玉県環境科学国際センター
 |
遺伝子工学にしても素粒子物理学にしても、基礎科学的分野は日常生活とは遠く身近な学問とは感じられないかもしれません。しかし、皆さんを取り巻く家電だって医薬品だって、基礎科学の積み上げの上に成り立っています。長期的な視野に立って基礎科学に投資しておかないと、日本の科学技術が正当に評価されず、海外の技術導入に莫大なコストがかかる、常に世界標準に振り回され主導権が取れない事態を招いてしまいます。物量ではとても米国には勝てません。日本は、隙間をつくような特殊な学問、技術を創出して世界市場と戦っていかなければなりません。
その後、騎西町にある埼玉県環境科学国際センターを見学しました。平成12年に開設し、4 haの敷地に2.2 haのビオトープが含まれています。ビオトープは昭和30年代の県東部の里山を再現したものだそうですが、田んぼの真ん中の広大なビオトープの意義、投資効果としてどんなものなんでしょうか。センター内部では、ダイオキシン測定を担当している研究室とセラミックスを用いた水質浄化システムを見学しました。
理化学研究所にて
 |
環境研究の意義は重大ですが、企業の研究所にいた者から見るとがらんとして活気が無いような気がしました。県民の皆さんの税を投入しているのですから、施設は極力有効利用し、研究員の自己満足に終わらないように願ってやみません。
|